在留外国人が不動産投資に使える融資サービス(民間サービス編)
世の中インバウンドだけでなく、日本に長期に定住して就労する外国人が増えてきました。安定収益を望む在留外国人が事業用に不動産を購入したり、投資用として不動産を購入するニーズが増えています。一方で、永住権を持っていない外国人にとっては、銀行や信用金庫では借りることに難易度が高いのですが、ノンバンクでは外国人が投資用・事業用不動産を購入できる融資サービスが増えてきました。
そこで、今回は民間の金融機関のサービスとして、在留外国人が使える融資サービス2選をお届けします。
1. 新生インベストメント&ファイナンス
このローンは東京都23区内、大阪周辺、名古屋市の中心部に所在する新築または中古マンションの購入に利用できます。融資金額は1,000万円以上5億円以内で、期間は1年以上20年以内です。金利は変動金利で、詳細条件や事務手数料などの追加費用が発生します。
以下に在留外国人への融資事例が書いております。
2.セゾンファンデックス
このローンは、全国どこに融資対象の不動産があっても、融資可能なサービスです。金利はその人の属性によりますが、返済期間は15年から30年と長く設定できることが特徴となっております。以下の事例は、永住権のない中国人の方が区分マンションを購入できた事例です。
3. 東京スター銀行
こちらは銀行としては珍しく、外国人向けに不動産融資を行っております。ただし、国籍が台湾人に限られているユニークなローンです。同社の株主がの銀行が台湾のCTBT銀行だからです。
融資エリアは、東京都(23区・武蔵野市・三鷹市・調布市・小金井市・国分寺市・国立市・立川市)、神奈川県(横浜市・川崎市)、大阪府大阪市、愛知県名古屋市、京都府京都市、兵庫県神戸市、福岡県福岡市、熊本県(菊陽町・合志市・大津町・熊本市東区・北区・中央区)、融資額は2000万円以上。融資期間は、1年以上25年以内です。熊本県が融資エリアに含んでいるのは、台湾の世界半導体の最大手であるTMSCの工場が進出してくることに関連があるのかもしれませんね。
熊本県菊陽町等で新築賃料が1.7倍に。不動産業界も注目したいTSMC進出に見る“半導体効果”
融資条件は以下のページにあるので、台湾人の方で日本の不動産にご興味がある方は、御覧くださいね。
まだまだ、在留外国人が投資用不動産を購入するために、ローンを組むのは難しいのが現状ですが、在留外国人が多くなり、空き家が増えていくと、今後ローン商品や商品になっていなくても、事例が出てくるかと思います。今後、そのような事例がございましたら、ご紹介させていただきますね。
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